Strymon Bigsky Reverb レビュー
言わずと知れた名器、Strymon Bigskyです。
弾き語りやインスト、アンビエント系まで幅広く使えるリバーブですね。
動画はBlueSkyですがアコースティックギターでの音はこんな感じ↓
さっそくレビューして行きます!
- サウンド
12種類のリバーブモードを搭載していて、それぞれかなり細かいところまで調整できるので作れる音は無限大!
ただ一貫しているのは、どのモードでも高音域がサラッとスムーズに出ることですね。
ガツンとした音ではなく、少し線が細くなり繊細になります。
これがStrymonのリバーブの大きな特徴ですね!
もう一つの特徴は、リバーブ音がドライ音としっかり分離することです。
音馴染みするというよりは、リバーブの個性がしっかりと生きるタイプですね。
ナチュラル思考の方には他にも選択肢はあると思いますが、音楽的な響きを積極的に付加したい方には最高のリバーブです!
よくクリアな音と言われますが個人的に思うのは
「ウェット音が原音と綺麗に分離するため、リバーブの音がハッキリ聞こえる」
「ハイ上がりな特性なので音が抜ける」
この辺りがクリアという表現になっているのだと思います。
そしてこの音の分離感という点ではBigSkyの右に出るものはいませんね。
特にシマー等はいくつもの楽器を同時に鳴らしているように聴こえ、なんとも幻想的な響きになります。
- コントロール
・Decay
・Pre-Delay
・Tone(高音域)
・Parameter 1(モードによって違う、アサイン可能)
・Parameter 2(モードによって違う、アサイン可能)
・Modulation
ノブでコントロールできるのは上記の6つですが、これ以外にも様々なパラメータが変更できます。
これだけ色々なパラメータがあると音作りに苦戦しそうですが、LEDスクリーンのおかげで直感的に操作できます。
またプリセットのクオリティが非常に高いため、そのままでも充分使えます。
実際自分もプリセットの音を少し弄るだけの事が多いですね。
1週間ほど使えば主な機能の感覚はつかめると思うので、慣れれば積極的な音作りも可能になります。
フットスイッチは3つあり、それぞれに作った音を保存できます。
バンクも0~99あるので、保存できるプリセットの数は300個です!
またそれぞれに名前を付けることが出来るので、どこに何のリバーブを保存したか忘れることもありません。
これだけの機能を外部機種なく簡単に操作できるリバーブはほとんどありませんね!
- メリット
・音作りの幅がかなり広い
・操作がしやすい
・プリセットの完成度が高い
・保存できる数(メモリー)が圧倒的に多い
・リバーブ音がクリア
・個性がある
・MIDIとEXPペダルが使える
- デメリット
・大きい
・完璧に使いこなすのは時間がかかる
・Strymonらしさはセッティングでは消せない
- まとめ
空間表現だけにとどまらない積極的な音作りの為のリバーブ!
Strymonらしいクリアでハイ上がりの音が好きならば、買わない理由は無いくらい色々出来ます。
特に飛び道具系の音(シマー等)はかなり上質ですね。
インスト系のプレイヤーで色々な音作りをしてみたい方に是非オススメしたいリバーブです!
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