結局イメトレってどこまで効果があるの?って話
面白い論文があったので紹介!
プロの演奏家はどの様に身体をコントロールしているかという論文ですが、中盤あたりに記載されているmental rehearsal(イメージトレーニング)の項目が興味深いです。
で、結論から言うとイメトレの効果はなかなか凄いっぽい。
実験は2グループに分けて行われました。
一つ目は普通の練習グループ、毎日2時間を5日間。
二つ目はイメトレのみのグループ、こちらも同じ練習量。(指を動かす等も禁止で、純粋なイメトレだけ)
この条件で上達にどれくらいの影響があるかを調べたみたい。
結果は、両グループともパフォーマンスの差に大きな開きはなかった!と結論づけています。
もちろん普通に練習したグループには敵わなかったものの、イメトレだけでも十分に上達できると言うのはなかなかの朗報ではないでしょうか?
・効果的なイメトレって?
と言うことで実践的なイメトレ法をご紹介。
まず大切なのが、なるべく細かくイメージすること。
特に意識すべきなのが、
・音が実際に鳴っているイメージ
・指板をしっかりとイメージ
・指も動かす
これらを踏まえると、右腕をネックに見立てて指を動かす練習がシンプルかつ効果的(ギタリストorベーシストの場合)
実験では指を動かさないで行われましたが、指は動かした方が効果は高いっぽい。
と言うのも、指を動かすと鳴っている音が想像しやすいのと、イメージだけでは活性化しない脳の領域があるからみたい。
例えば新しい曲を覚えたり、スケール練習をしたり等、とにかく幅広く使えるそう。
これだけで実際の練習と同じくらいの効果を得られるってのは、なかなか良いんじゃないでしょうか?
これなら場所や時間に関係なく練習出来ますしね。
しかし難点もありまして、プロに比べてアマチュアにはさほど効果が無いんですね。
これは脳の活動領域の問題で、アマチュアはプロに比べて活動の密度が薄く、散漫になっているみたい。
しかも出音と指の動きの結び付きが弱いため、イメトレ自体が難しくなるっぽい。
もちろん効果がないわけでは無いですが、プロの様なメリットは無いかも、、、って感じですな。
でも移動が多くて練習時間が取れない人や、オーバートレーニングで怪我をしたく無い人にはかなり使えるんでは無いでしょうか?
それでは!