パワーコードって実はメジャーコードでは?って話
ロックギタリストにはお馴染みのパワーコード。
一般的にはメジャーもマイナーも無いと言われていますね。
でも実際鳴らしてみるとすこーし明るく聴こえる、なんて感じる人もいると思います。
今回はその理由を軽く紹介していきます。
パワーコードはメジャーな響きなの?
極論を言うとYes。
少し理論的な話をしますと、パワーコードはルートと完全五度の2つの音だけで構成されています。
メジャー(明るい)かマイナー(暗い)を決めるのは3度の音ですが、パワーコードにはこの音が入っていないんですな。
故にどっちつかずの中性的なコード、という便利な性質があるのです。
じゃあメジャーの響きではないんじゃ?
理論的にはそうなんですが、倍音の事まで考えると少し話は変わってきます。
というのもパワーコードの倍音の中には長3度(メジャーコードの構成音)が含まれているんですな。
例えばCのパワーコードだと、実音はCとGだけにも関わらず倍音にはEの音が潜んでいます。(他にも何種類か含まれていますがここでは割愛)
従ってすこーしだけ明るく聴こえるって訳です。
特にアコギや歪ませたギターなど倍音の多い楽器はこの傾向を感じやすいのかも知れませんね。
マイナーコードにパワーコードは使えないの?
そんなことはありません。
もちろんマイナーの時にもパワーコードは使えます。
あくまでほんの少しだけ明るい響きが足されているよっていう話で、中性的な性質が崩れているわけではありません。
音楽理論というよりは雑学的な話なので、面白半分で捉えて頂ければ。
それでは。