Shubb S1 レビュー

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恐らく世界で一番有名なカポブランドのシャブ。

その中でも最もスタンダードなモデルのS1をレビューしていきます。

 

素材はステンレス製。

スリーブはゴム製です。

Rは9~16inchまで対応しています。

殆どのギターに装着することができますね。

 

素材もステンレスやニッケル、ブラスやアルミなど色々リリースされています。

 

ちなみにシャブのモデルの数字は

  1. 一般的な6弦ギター
  2. クラシックギター
  3. 12弦ギター
  4. 指板のRがきついギター(ビンテージ等Rが7.25用)
  5. バンジョー

と割り当てられています。

間違ったものを購入しないように注意しましょう。

 

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こちらがシャブのラバースリーブ。

耐久性が高く、数十年使っても問題ないそうです。

交換用スリーブも数百円で購入可能です。

かなりユーザフレンドリーですね。

感触も硬すぎず柔らかすぎずでバランスが非常に良いです。

 

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弦を押さえる部分が若干丸みを帯びています。

NSカポやG7thのカポはストレートですが、このお陰でシャブは指で押さえた時に近い音が出ます。

このちょっとした工夫も素晴らしいですね。

 

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ローラー内蔵のレバー。

着脱がかなりスムーズに行えます。

また下部のネジで締め付けの強さを調節出来ます。

これはバネ式カポでよく見られる、締め付けが強すぎて音がシャープしてしまう現象を最小限に抑えることができます。

今でこそ締めつけ強度を調節可能なカポはスタンダードになりましたが、当初はかなり革新的なアイディアだったと思います。

シャブのカポに対する考え方や真剣さが伝わってきますね。

 

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実際装着してみた所。

とてもミニマルなデザインで洗礼されています。

 

カポはなるべくフレットに近いところに装着すると、チューニングの狂いが少ないです。

といってもフレットの真上だと、スリーブ部分で弦振動が抑制されてしまいます。

特別な理由がない場合は、画像の位置に付けておけば問題ありません。

 

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こちらが裏から。

 

Furch(nut 45mm)の場合、5フレットまでは問題なく装着できますが、6フレットあたりから弦が6弦側に持ち上げられ音がシャープしてしまいます。

取り付け方を工夫すれば弦を持ち上げずに装着できますが、そうすると全弦均等に圧力をかけることが難しくなります。

ちなみに装着するだけなら10フレットまで行けましたが、音程が変わってしまうので実用性は薄いです。

11フレットは長さが足りず全弦押さえることができませんでした。

ここまで上にカポを付ける事は稀ですが、参考までに。

 

Furchは指板が広いので対応できる幅も狭くなりますが、一般的なギターなら7フレット辺りまでが実用的だと思います。

自分のギターをしっかり観察して、使える範囲をある程度把握しておくことが大事です。

 

  • サウンド

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非常に高いレベルでバランスのとれた音です。

低音から高音までしっかりと出ますね。

指で押さえている時とのキャラクターの差が少なく、とても自然で音楽的な音です。

その分音に若干荒さがあります。

しかし個人的にこれはデメリットとは捉えていません。

他ブランドのクリアな音質のものは、逆に言えば無機質で機械的な音になる事があります。

シャブはこの機械的な音と人間的な音のバランスの取り方が非常にうまいとも言えますね。

 

重量も50g強とバランスがいいです。

したがって音も重厚過ぎず軽快過ぎずといった感じ。

とにかく良い音!って感じです。

価格的にも良心的なので、良いものを長く使いたい場合はここから始めてみてはいかがでしょうか?

 

 

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