電源アダプターの話 CAJ PB12DC9-2.1

  • スイッチング電源

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突然ですが、エフェクターに使う電源アダプターを気にしたことはありますか?

多くの場合、写真のような小さいアダプターが使われますね。

これはスイッチング電源と呼ばれていて、現在最もポピュラーなアダプターです。

なぜこのタイプのものが普及しているのかですが、理由はシンプルで、小型・軽量・安価だからです。

 

しかし当然デメリットも存在します。

それはノイズです。

ノイズと言っても色々な種類のノイズがありますが、このタイプのアダプターはスイッチングノイズ(スパイクノイズ)という特有のものを発生させます。

これは特に高音域に影響があり、しっかり対策しないとジャリジャリとヒステリックな音になってしまいます。

酷いものだとエフェクターに繋いだ時に「ブー」とノイズが出る場合もありますね。

 

これは構造上どうしても発生してしまい、0にすることは難しいです。

しっかりしたフィルターを入れればほぼ影響がないレベルまで低減させることも可能ですが、その分サイズが大きくなるので難しい所ですね。

 

ということで、今回は小型でノイズの少ないバランスのとれたアダプターを紹介します!

 

  • CAJ PB12DC9-2.1

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CUSTOM AUDIO JAPAN ( カスタムオーディオジャパン ) >PB12DC9-2.1 | サウンドハウス

カスタムオーディオジャパンの電源アダプターです。

・センターマイナス端子(2.1mm)

・DC9V出力

・消費電流は1.3A まで

・インプット電圧 100V~240V

アナログ、デジタルに関わらず殆どのエフェクターに対応できます。

電源も100~240Vまで対応しているため、世界中どこでも使用することができますね。

 

電流容量は1.3A!大容量消費するデジタルエフェクターでも500mA程度なので余裕があります。

因みにアダプターの電流容量は、エフェクターの消費電流の2~3倍(200mAなら400~600mA)あると良いです。

これは急に大きな入力(ストローク等)が入った時、エフェクターの消費電流が瞬間的に2~3倍になることがあるからです。

容量が低いアダプターを使うと大きな入力時に耐えきれず、天井の低い力のない音になってしまいます。

 

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そしてスイッチングノイズですが、このサイズの中ではトップレベルで少ないですね。

気になるような高周波のザラつきもなく、非常にクリーンに出力されます。

特にクリーンな音が重要視されるエフェクターにはノイズが極力少ない物を選びたいところです。

また耐久性も申し分ないですね。

 

あえてデメリットをあげるとしたら、コードが少し短いことです。

電源タップがあれば問題ないですが、壁コンセントから直接とる場合だと少し足りないですね。

 

小型でクリーンな音質のアダプターを探している方にはオススメの一品です。

 

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余談ですが、スイッチングノイズは少なければ良いというわけではありません。

というのも、高周波にスイッチングノイズが乗ると聴覚上音が良くなったと錯覚することがあります。

特有のジャリジャリとした高音域が、元気でハリのある音にも聴こえるのですね。

この様な特性をうまく使って音作りをしたい方には、あえてノイズの多いもの(BOSS PSA-100等)を使ってみると面白いかもしれません。

 

 

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